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日別アーカイブ: 2025年11月13日

ES保信のよもやま話~雑学講座23~

皆さんこんにちは!
ES保信株式会社、更新担当の中西です。

 

「建物の命を支える最重要工程」

 

 

家づくり・建物づくりの中で、
「最優先で絶対に手を抜いてはいけない工程」
それが 基礎工事 です。

基礎は建物全体を支える“土台”。
コンクリートと鉄筋でできた構造体で、
地震・地盤沈下・台風・荷重に耐えるための最も重要な存在です。

しかし、多くの人が「建物の外観や間取り」ばかりに目がいき、
基礎の重要性が見落とされがちです。

今回は、基礎工事の流れ、注意点、現場の技術、品質管理などを
3000字以上で分かりやすく解説します✨


■ 基礎とは何か?建物を支える“縁の下の力持ち”️

建物の重さは数十〜数百トン。
この荷重を地面へ分散し、建物が傾かないように支えているのが 基礎 です。

基礎の役割

  • 建物をしっかり支える

  • 地盤沈下を防ぐ

  • 地震の揺れを吸収

  • 湿気の上昇を防ぐ

  • 建物の耐久性を高める

基礎が強ければ建物は長持ちし、弱ければどんなに立派な家も不具合が出ます。


■ 基礎の種類を分かりやすく解説

基礎には主に3種類あります


① 布基礎(ぬのきそ)

一般的な住宅で多い方式。

  • 建物の壁や柱の下に帯状に設ける

  • 比較的コストが抑えられる

  • 地盤が良い地域で使用される


② ベタ基礎(防湿基礎)

現在もっとも採用されている工法。

  • 建物の底面を“全面コンクリート”で覆う

  • 地震に強い

  • 湿気を遮断できる

  • シロアリ対策にも効果的


③ 杭基礎(くいきそ)

地盤が弱い場合に使用。

  • 地中深くまで杭を打ち込む

  • 建物の荷重を固い支持層へ伝える

  • 大規模建築でも使用

地盤調査の結果によって最適な基礎を選びます。


■ 基礎工事の流れをプロ視点で徹底解説️

基礎工事は、大きく10の工程で進行します。


① 地縄張り(配置の確認)

敷地にロープで建物の位置を示し、
お客様・施工管理・大工が最終確認します。


② 根伐り(掘削)ショベル・ユンボで掘る

基礎の深さ分、土を掘り下げる工程。

ポイント

  • どのくらいの深さまで掘るか

  • 地盤の硬さの確認

  • 湿気や地下水位

  • 軟弱層の判断

掘削は基礎工事の始まりであり、慎重さが求められます。


③ 砕石敷き・転圧

砕石を敷き、プレート・ランマーなどでしっかり締固め。

重要ポイント

  • しっかり転圧して沈下を防ぐ

  • 均一な地盤を作る

  • 高さの基準を正確に守る

地盤の“下支え”となる大事な工程。


④ 防湿シート敷き(湿気対策)

地面からの湿気が基礎に上がらないよう、
防湿シートを敷きます。

湿気は建物の劣化・腐朽の原因になるため必須です。


⑤ 配筋(鉄筋組み)

基礎工事の中で特に重要な工程。

鉄筋は基礎に“強さ”を与える骨組みで、
コンクリートだけでは出せない 引っ張り強度 を補います。

ポイント

  • 鉄筋のピッチ(間隔)

  • 太さ(D10・D13など)

  • 主筋・配力筋の配置

  • かぶり厚確保

  • 定着長さ

瑕疵保険の検査も必ず実施される最重要工程です。


⑥ 型枠組立(コンクリートを形にする)

型枠とは“枠”のこと。
コンクリートを流して固めるための型。

  • 水平・垂直の割れ防止

  • パネルの強度

  • バタ角の固定

  • コーナー部分の補強

型枠は基礎の“形状と美しさ”を左右します。


⑦ コンクリート打設(流し込み)️✨

基礎工事のクライマックス。

ポイント

  • コンクリートのスランプ(柔らかさ)

  • 温度

  • 天候

  • 打ち継ぎ管理

  • バイブレーターで空気抜き

品質管理が非常に重要で、技術の経験が問われる工程。


⑧ 養生(強度を出す期間)⏳

打設後すぐに型枠を外すのではなく、
コンクリート強度が出るまでしっかり養生します。

  • 直射日光

  • 乾燥

  • 寒さ

これらの影響を受ける時期は特に慎重に管理します。


⑨ 型枠解体

十分な強度が確認でき次第、型枠を取り外します。

仕上がり

  • むらがないか

  • ジャンカ(気泡)

  • ひび割れ

  • 寸法精度

最終チェックを入念に行います。


⑩ 完成・外周清掃・引渡し✨

美しい基礎は建物の品質の証。
最終クリーニングと点検後、次の工程(上棟)へ。


■ 基礎工事で特に注意すべき“品質リスク”⚠️

経験が浅い業者や管理が不十分だと、重大な欠陥につながります。


● クラック(ひび割れ)

乾燥収縮・施工不良が原因。


● 鉄筋のかぶり不足

→ 耐久性が低くなり、錆びる原因。


● コンクリート強度不足

→ 打設不良・気温・配合の問題。


● レベル不良

→ 建物全体が傾くリスク。


専門業者はこれらを徹底管理し、
不具合ゼロを目指すのがプロの仕事です。


■ まとめ

基礎工事は、建物づくりの中で最も重要な工程。
目には見えなくても、建物の安全性・耐久性・住み心地は
この“基礎の品質”で決まります。

確かな技術、正確な施工、細かな管理──
基礎工事はまさに職人の誇りが詰まった仕事です️✨

 

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