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皆さんこんにちは!
ES保信株式会社、更新担当の中西です。
目次
今回は、普段なかなか表に出ない「基礎工事」と「環境」の関係について、じっくりお話ししていきます。
基礎工事は、建物の土台を支える最も重要な工程のひとつ。でも実は、それが“環境に優しいかどうか”という視点も、近年とても注目されているんです。
基礎工事とは、建物の重みを地盤にしっかりと伝えるための土台をつくる工事のこと。
建物がどれだけ立派でも、その下の地盤や基礎が不安定であれば、倒壊や沈下の原因になってしまいます。
一般的な基礎工法には、以下のような種類があります:
ベタ基礎(全面に鉄筋コンクリートを打設)
布基礎(建物の壁下に沿って連続的に基礎をつくる)
杭基礎(地盤が弱い場合に杭を深く打ち込んで支える)
この基礎づくりがどのように「環境」と関わっているのでしょうか?次にそのポイントを見ていきましょう。
基礎工事では、地面を掘削したり、コンクリートを打ったりといった作業が必要です。
これにより、土壌の構造が変わるほか、地下水の流れが変化したり、濁った水が流出するリスクもあります。
とくに都市部や河川沿いでは、こうした影響が近隣環境に波及しないよう、掘削土の適切な管理や、濁水処理の徹底が求められています。
基礎工事では、大量の「掘削土(建設発生土)」が発生します。
これをそのまま廃棄するのではなく、**再利用(盛土材や埋戻し材)**として活用することで、環境負荷を減らすことができます。
また、型枠やコンクリート打設に使用する資材の中には、一度限りで廃棄されるものもあるため、こうした建設副産物のリサイクルも、今後の環境配慮のカギとなっています。
意外に知られていませんが、コンクリートの製造過程では大量のCO₂が発生します。
セメント1トンをつくるのに、約0.8トンのCO₂が出るとも言われています。
そのため近年では、
エコセメント
高炉スラグ入りコンクリート
炭素吸収型コンクリート
など、環境負荷の少ない材料の使用が推奨されてきています。基礎工事の材料選定ひとつ取っても、実は環境配慮が求められる時代なのです。
基礎工事では、掘削機やクレーン車など、多くの建設重機を使用します。
これらの重機が使う燃料は主に軽油であり、当然ながら温室効果ガス(CO₂)排出の要因となっています。
そこで注目されているのが、
ハイブリッド重機
電動掘削機
アイドリングストップ技術
など、省エネ技術の導入です。重機メーカーも環境対応型モデルを続々と開発しており、基礎工事の現場でも少しずつ導入が始まっています。
環境といえば自然だけでなく、地域住民への配慮も含まれます。
基礎工事では掘削や杭打ちなどで大きな振動や騒音が出やすいため、
防音パネルの設置
粉じん飛散防止の散水
低騒音型の重機使用
といった工夫が、現場レベルで求められています。地域と共存できる工事体制が、環境配慮の第一歩とも言えるでしょう。
表に出にくい工事だからこそ、環境への意識を持って取り組むことが、これからの建設業界には不可欠です。
未来の街づくりの“足元”を支える存在として、基礎工事はまさに“縁の下の力持ち”ですね。
次回は、そうした基礎工事が**未来に向けてどんな変化を遂げていくのか?**を詳しくご紹介します!
次回もお楽しみに!
弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪